- このページは、ゲイへの誤解や偏見に対して、正しい情報を提供しています。
- ゲイは少数派ですが、異常・変態ではありません。それは生まれ持った個性であり、本人が選んだ趣味嗜好ではありません。また、本人や両親を含め誰の責任でもありません。(LGBT、多様な性も参照)
- このページでは、同性愛者をゲイ、異性愛者をノンケと表記します。他に、同性愛者…レズビアン(女性)・ホモセクシュアルなど、異性愛者…ストレート・テヘロセクシュアルなどの呼称があります。(LGBT用語集も参照)
キモい?異常?変態?…典型的な偏見
ホモやオネエってキモい?
なぜキモいのか。それはテレビやメディアが、いかにもキモいキャラを笑いのネタとして、ホモやオカマというレッテルを貼り、誤解や偏見を助長させているからです。(もちろんキモいキャラを否定する主旨ではありません)
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「ホモやオネエはキモい」には、ゲイに対するほぼすべての偏見が含まれています。
まず、「ホモ」という言葉は、歴史的に侮蔑的な意味合いで使用されてきた言葉ですので使用には注意が必要です。男性同性愛者については「ゲイ」と呼ぶのが一般的とされています。
次に、「オネエ」ですが、そもそも「ゲイ=オネエ」ではありません。また、ゲイの多くは、あのようなキャラではありませんし、ゲイがあのようなキャラだと思われる事に辟易としています。
そして、「キモい」ですが、そもそもそれはゲイか否かに関わらず、キモい人はキモいし、キモくない人はキモくないのではないでしょうか。ゲイだからこんな容姿だ、あんな性格だということは、一概には言えません。むしろ、男らしさを強調した容姿のゲイもいます。もっとも、ほとんどのゲイは一見してゲイだと分かるような容姿・振る舞いではなく、いわゆる「普通」です。反対にノンケでも中性的な人や、女装を楽しむ人も大勢います。つまり、ゲイもノンケも人それぞれです。
もちろん、あなたが(例えばゲイである)その人をキモいと思うか思わないかは(心の中でどう思おうが)自由ですが、少なくとも「ゲイ=キモい」というのは、偏見・ステレオタイプであって、あなたが、その人自身のことを見ずに、テレビやメディアと同様に色眼鏡やレッテルで人を判断していることの現れなのではないでしょうか。
ゲイは異常? 変態? 不自然?
ゲイはノンケと比べ少数派ですが、異常・変態ではありません。自然界にも普遍的に存在しています。
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「典型的ではない」という意味では、同性愛は少数派に属しますが、異性愛が「正常」で、異性愛以外が「異常」だという観念は、国際的にはすでに過去のものとなっています。(「異性愛以外」には同性愛の他にも様々な性があります。→多様な性を参照)
1990年5月17日、WHO(世界保健機関)が同性愛を「疾病及び関連保健問題の国際統計分類」から削除することを決議し、同性愛は治療の対象ではないと公的に認められています。
古代ギリシアの男たちが同性で愛し合っていたことや、明治以前の日本での男色は有名ですが、ゲイはいつの時代にも、どの地域にも、ある一定の割合で生まれてくることが知られています。
同性同士でペアを組む行為は、自然界にも普遍的に存在しています。ペンギンのオス同士のカップルが子どもを育てることが話題になりましたが(絵本になった)、ペンギンに限らず同性愛行動が確認された動物は1,500種以上にのぼります。また同性愛行動以外にも、雌雄同体や雌雄未分化、雌雄が変化する種もたくさん存在しています。そう考えると、自然界の方がもともと多様で、男女の恋愛しか認めず、男らしさ/女らしさにこだわる人間界の固定観念の方が「不自然」なのかもしれません。
一時の気の迷いでは?
ゲイは病気ではありません。性的指向は揺らぐことがありますが、治療はできません。
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「同性を好きになるのは思春期にありがちな一過性のことだから、大人になれば治るよ」と、まことしやかに言う人がいます。性は奥が深いものですから、性的指向が揺らいだり(例…両性愛者)、自分でもよく分からなくなる(例…クエスチョニング)人もいます(→多様な性を参照)。例えば思春期の頃は特に揺らぎやすい時期だと言えます。
もし「同性愛者は、素敵な異性にまだ出会っていないだけだ」という説が本当ならば、「異性愛者は、素敵な同性にまだ出会っていないだけだ」という説も成り立ちそうです。
しかし多くのゲイは、だんだん年を追うごとに自分の欲求がよりはっきりしてきて、ますます同性への恋愛感情が募っていく人が多いようです。
中には無理やり子どもを精神病院に連れて行って「治療」させようとする人もいますが、世界的に「治療」が成功した例はありませんし(むしろ自殺に追い込まれるケースが多い)、前述の通りWHOも病気ではないのだから治療の必要はないと断言しています。
「好き者」なの?
偏見です。あえて言うなら人それぞれです。ストレートの人も人それぞれでしょう?
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同性愛や両性愛を「趣味嗜好」だと誤解し、ゲイというのはセックスが好きすぎて通常の行為では飽き足らず「そっちに走った」人だと、いまだに勘違いしている人もいます。
繰り返しになりますが、ゲイは決して「好き者」なのではなく、単に「生まれつき性愛の対象が同性に向く」というだけのことです。好きになった人とおつきあいしたい、生涯を共にしたいという思いは、ストレートの人たちと何ら変わりありません。
また、ゲイに向かってノンケ男性が「俺のことは襲うなよ」などと冗談で言うパターンも後を絶ちません。では逆にノンケ男性は、日々女性を襲うのでしょうか。このような発言は、ゲイやバイセクシュアルは過剰に性的だという偏見をあらわにしている、あるいは「男なんだからヤリたくなったら痴漢やレイプもするさ」という思考回路が、自身の無知や偏見そしてセクハラ体質を露呈していると言えます。
ちょっと想像してみてください。女性好きのノンケ男性は、女性というだけでどんな女性でも好きになるでしょうか。答えは否。それぞれ女性の好みは違うはずです。ゲイも全く同じです。ゲイも当然それぞれ好みの男性は違います。おそらく「俺のことは襲うなよ」などと自意識過剰な発言をする男性に限って、男として大したことないので、襲われる心配は無用かと思いますが。
ゲイとオネエ
性別を変えるの?
同性愛と性同一性障害を混同しています。「ゲイ=オネエ」ではありません。
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今でも、テレビのバラエティ番組に登場するオネエ系タレントの大半は女装していたり、格好は男性でもオネエ言葉をしゃべっていたりします。ドラマでゲイバーのシーンがあると、中途半端に女性のメイクをしたママが登場するというのがお約束になっています。ネットが普及した現代では、さすがにゲイの当事者は「ゲイ=オネエ」ではないと分かっていますが、世間ではまだまだ、同性愛とトランスジェンダー(性同一性障害など)が混同されていたりします。(→多様な性を参照)
ゲイの性自認はあくまで男性ですから、女装してキレイな女性に見られたいとは思っていません。むしろノンケ男性の方が、女性化を目指したナチュラルな女装をする人が多かったりします。
なお、ゲイカルチャーのひとつとして、派手な女装をするドラァグクイーンというパフォーマーもいますが、女性化を目指しているのではなく、ジェンダーのパロディ的表現、演劇的な遊び、とでもいうものです。
多くのゲイは、特に異性装やトランスジェンダーに対する偏見はありませんが、世間が抱いている「ゲイ=オネエ・女装」という偏見・ステレオタイプには、正直、辟易しています。
ゲイには「男役」「女役」がある?
これも異性愛を前提とした誤解です。人それぞれです。
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ゲイのカップルがよくされて困る質問に「男役や女役があるんでしょう?」というものがあります。ゲイカップルでも、見た目や性格によって、カップルの一方がより男性的/女性的であることはありますが、男役・女役などが一概に存在しているわけではありません。
私たちは幼い頃から、物語やアニメ、映画など様々なメディアを通じて、異性愛の恋愛について知っています。国語や英語の教科書に出てくるカップルは、たいていは異性愛が前提でしょう。そして彼らの性格や恋愛模様が実に様々であることを、私たちは誰もが知っています。
恋愛やパートナーシップの形が、カップルの数だけ存在するのは、ゲイやセクシュアルマイノリティの場合であっても何ら変わりありません。しかし圧倒的に情報が少ないために、ゲイの恋愛像はステレオタイプ(偏見)で語られがちです。
同性愛は、異性愛のまねごとではありません。しかし、世の中にはデートは男性がリードする、男性がごちそうする、女性が料理をするなどの一般的な男女のイメージが蔓延しているため、男性や女性で役割が区別されない恋愛は想像しづらいのでしょう。
ゲイカップルでも、料理や掃除などお互いの役割がなんとなく決まっていることもありますが、それはどちらかが男役・女役だからというより、お互いの性格や、向き不向きに由来する部分が多いようです。
ゲイの存在
ゲイと出会ったことがない
ジェスチャー付きで「もしかしてコレ?」と平気で言えるのは、ゲイの存在が見えていないからでしょう。まだまだ差別や偏見があるため多くのゲイは、ゲイだと言わずにノンケのふりをしています。→クローズドゲイの理由も参照
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それは、あなたの周りにいないのではなく、見えないだけです。「これまで出会ったことがない」と感じるのは、「これまで、あなたの周りにいたゲイが、あなたにそのことを言えなかった」からです。多くの人たちは、職場や学校、近所づきあいなどを通じてゲイとすでに出会っています。それも、きっと1人や2人ではありません。ひょっとしたら家族や親戚にもいるかもしれません。
例えば「左利きの知り合いがいますか?」と尋ねられれば、たいていの人は「周りに何人もいる」「家族にもいる」「自分もそうだ」などと答えるでしょう。一方ゲイが身近にいると考える人が少ないのは、ゲイが「見えにくい」マイノリティだからです。例えばトランスジェンダー(性同一性障害など)の人は、周囲の人がそれとなく気付くことはありますが、ゲイは外見上は「普通の」人とほぼ変わりません。その人がゲイだと認識できるのは、本人がカミングアウトをする場合などに限られます。
ほとんどのゲイは、日常生活ではゲイだと気付かれずノンケだと思われています。ゲイの存在が「身近にあるはずのないもの」とされ、ときに笑いのネタとして扱われるなかで、本当の自分の姿を見せられないまま、毎日の会話を積み重ねては、そのことで苦しんでいるのが現状です。
しかし、カミングアウトすることで、周囲から「見える存在」になることにもリスクが伴います。差別や偏見の目にさらされるかもしれませんし、職場や学校、住んでいる地域に居づらくなって、現在の生活を失ってしまうかもしれません。そこでほとんどのゲイは「理解のありそうな人にだけ」「とても親しい人にだけ」「やむを得ない時だけ」自分のことを打ち明けようと考えるか、その必要を感じないのならば、極力黙っていようと考えます。
そのような結果、あなたはゲイと出会ったことがないと思っているのです。
なぜゲイとして生まれるの?
ゲイになる原因はまだ解明されていません。いずれにせよ、たとえどんな原因だとしても、ゲイが当たり前に存在していることは普遍的であり、揺るがない事実です。
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世間では、なぜ「同性愛に走る」のかと問う人が少なくありません。その問いの根底には「同性愛を治療できる方法はないものか」という考えが潜んでいます(なお欧米では、このような「治療」は法律で禁止されるようになってきています)。
一方で「母体ストレス説」のようにもっともらしく見えて真実ではない話や、「家庭内で父親の力が弱いとゲイになる」などのトンデモな話がいまだに飛び交っているのも事実です。では、ゲイになる「原因」はどこまで解明されているのでしょうか。
繰り返しますが、そもそもこの問いは、異性愛を自明にしている問いであるとも言えます。例えば異性愛について「生物学的な原因か、後天的な個人の選択なのか?」という問いが一般的になされない事を考えれば分かるでしょう。つまり原因論をめぐる言説は、本来は科学的な議論であるはずが、社会的な価値判断(同性愛への賛否)と絡み合っているということを知っておく必要があります。
それらの点に留意しながらも、現時点では、性的指向を決定づけるこれだという明確な要因はまだ解明されていません(つまりまだ分かっていない)。しかし、脳の一部が異なっていること、遺伝が関係しているらしいことなどから、基本的には生まれつきのものだろうと言うことは言えます。ただし、環境要因(後天的な要因)が全く関係しないということも証明されていません。
性的指向の「原因」をめぐる科学的な研究は、これからも進んでいくことでしょうが、同時に大切なのは、原因論が社会の中で異端や差別とつながってきた構図を克服して、現に存在している同性愛を当たり前の存在として受け入れていく社会での合意形成ではないでしょうか。
いつ自分がゲイだと気付くの?
人それぞれです。小学生の頃には気付いている人もいれば、大人になってから気付く人もいます。
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結論から言えば、人それぞれです。早い人もいれば比較的遅い人もいます。ここではゲイだと認識するきっかけとなるいくつかのパターンを紹介します。
- 学校が男子校だった
- 筋肉やマッチョに憧れてるうちに
- 子どもの時にBL物の本を読んだ
- 子どもの時に友達とじゃれあっていた
- 女性という存在に嫌悪感ができた
- 男同士のエッチが気持ちよかった
- 同性の男性に恋をしてしまった
これらはあくまでも、ゲイだと気付くきっかけであって、これらが原因でゲイに「なる」わけではありません。
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しかしながら、ゲイが少数派であることが、特異なセンスを発揮するベースになっている可能性は考えられます。
例えばゲイは、前述のように社会的抑圧が厳しいだけでなく、自己嫌悪にとても苦しんでおり、なかなか自己肯定ができない。どうして自分は人とは違うのだろうかと悩み、場合によっては自殺を至ることもあります。
でも、そんなところから、もし開き直ることができたら、常識にとらわれない発想や視点をもてるようになるでしょう。ゲイの精神的な孤立が独自性を生み、自己を受け入れた時、クリエイティブな能力となるのではないでしょうか。
また近年、ゲイとノンケの身体や脳の構造の違いに関する研究が進められています。脳における男女の違いを研究するカリフォルニア大学のロジャー・ゴルスキー教授によると、脳の性差を調べる過程で、ゲイとノンケの間においても、脳の構造に差があることが判明しました。大きく違うのは前交連という、右脳と左脳をつなぐ脳梁という部位の一部分です。その断面積は、一般に女性が男性よりも13%大きいのですが、ゲイ男性のそれを測ってみると、女性より18%、ノンケ男性より34%も大きかったそうです。
前交連が太いゲイ男性は、女性以上に左右の脳を使う度合いが大きいと言えます。天才的な男性にゲイが多いとすれば、それは脳が多数派とは違う構成をしているからでしょう。独特な認知機能を持つわけですから、その創作物もユニークになりやすいはず。芸術性や独創性を問うような世界では、それだけ他から抜け出しやすいことになります。
ゲイの生き辛さ
ゲイに生まれて辛かったことは?
もちろん人それぞれですが、ゲイの多くは、つらい思いや悲しい事をいっぱい経験しています。ゲイの自殺率の高さがその現実を物語っています。
(1) 自分を偽ることへの罪悪感
特にゲイを隠している場合など、そもそも自分を偽らないと生きていけないため、日々罪悪感や自己嫌悪に苦しんでいます。
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例えば女性の好みの話だったり、男性同士の下ネタトークだったり、女性に告白される瞬間だったり、親に恋愛事情を聞かれたときだったりと。様々な場面で自分を偽っているので、日々罪悪感や自己嫌悪に陥ります。
(2) 好きな人に好きと言えない
男性の約9割はハズレだと考えたら告白なんて出来ない…ゲイの多くは同類(1割以下)だと分かった人にだけ告白しているでしょう。
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もし同性に好きなんて言ったら、どうなるか分かったもんじゃない。ただでさえ告白なんて勇気がいるのに「好き」と「同性愛」の「二重告白状態」は、絶対無理だなとあきらめる。もちろん、偏見や差別とは別問題として、男女間の告白だって、付き合える確証なんてないですし、一か八かってことは異性愛者も同性愛者もさほど条件は変わらないのですが。
(3) カミングアウトは難しい
まだまだ差別や偏見が根強いので、カミングアウト(ゲイだとオープンにする事)にはリスクを背負う勇気が必要なのが現状です。→クローズドゲイの理由も参照
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カミングアウトするということは、まず自分を受け入れることに始まり、人に打ち明ける恐怖に打ち勝つだけの理由があって初めて実現します。人によっては、なんてことなくカミングアウトできる強者もいるかもしれませんが、やはりカミングアウトはゲイにとって大きな課題です。
もしあなたが、身近でセクシュアルマイノリティの方にカミングアウトされた時は、まず否定せず、そしてあなたの気持ちも素直にぶつけて良いのでしっかり向き合ってあげてください。そのあとは人と人ですから、うまくいかなければそれでよし、今までと変わらないならむしろよし、今までより仲良くなれるのであればなおのことよしです。
(4) 根強い差別と偏見
テレビのバラエティ番組や友達が会話の中でホモやオカマをネタにして笑いをとる、その場で一緒に笑っている時ほどつらいものはありません。(そして「そんなこと言うな!」と言いたくても言えない自分に自己嫌悪…)
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やはり一番辛いことは、人のゲイに対する偏見や差別を含む言葉を聞くことです。その人たちも知らずに言ってしまっただけで、当事者を傷つけるつもりで言った言葉ではないことが分かっていても胸が苦しくなることはあります。
中には知っていて故意にそうした発言をする人ももちろんいるかもしれなせんが、そういった人たちには、どうか愛のある人間関係を築いてほしいと思います。傷つけ合うことより、きっと良いものが見つかるはずです。
(5) 自分を受け入れること
例えゲイの自分を受け入れゲイとして生きていても、幼いころからずっと自己肯定感が低いままだった影響か、ふとした時に自己嫌悪に陥る自分がいます。
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人によって異なりますが、ゲイである自分を受け入れることが一番難しいかもしれません。多くのゲイの人も自分を受け入れるまでは、男女の恋愛や結婚など普通の人生を望んでいました。今になって考えると「普通ってなんだ?」なんて素朴な疑問が浮かびますけれど、普通の人生なんてないのに、隣の芝生が青く見えたのでしょうか?
もちろんゲイの中には、元から何も悩まず受け入れている人や開き直ってる方もいるでしょうし、反対に受け入れるのに時間が掛かったという人もいるでしょう。自分を受け入れることの難易度も人それぞれのようです。
同性カップルだと何が大変?
※法律に基づくものではないため、同性カップルが利用できる場合もあり
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- 不動産購入時に2人の所得を合算してローンが組めない
- 不動産を共同名義にできない
- 賃貸契約を結びづらい
- 病院で家族として面会できない不安がある
- 同性パートナーの手術同意書へサインできない不安がある
- 企業の福利厚生が同性パートナーに適用されない場合が多い
アナルセックスをするの?
人それぞれです。する人もいればしない人もいます。しない人の方が多いのではないでしょうか。
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アナルセックスとは、肛門を使ったセックスのことです。ゲイといえばすぐにアナルセックスを想像して「女役(ウケ)なの?男役(タチ・攻め)なの?」
ゲイはエイズが多いの?
ゲイの男性にHIV感染者が多いのは事実ですが、エイズは男性同性愛者に固有の病気ではありません。セーフセックスなどの予防をしなければ感染するリスクがあるのは、ゲイもノンケも同様です。
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ゲイ同士では、「妊娠の心配がない」からコンドームをしない、そしてコンドームをせずにアナルセックス(肛門性交)をするためです。肛門や直腸は非常に薄い粘膜で、傷つきやすく出血もしやすいため、傷口からウイルスが侵入しやすくなってしまいます。肛門性交は膣内性交に比べて受け手側のHIV感染率は5倍以上です。そのため感染者が多いのです。
ただし、ゲイ男性は、HIVに対する意識が高く、定期的に検査を受けたりしていますから、感染しても、早期発見・早期治療ができています。この感染の段階でわかっているのが、「HIV感染者」です。HIVに感染していることを知らず、検査も受けず、エイズを発症してしまったのが「エイズ患者」です。現代では、様々な治療方法が確立しているため、早期にHIV感染が分かれば、エイズの発症を抑えることが可能になっています。
ゲイ男性は、HIV感染者は多いですが、エイズ患者はノンケが急増しています。つまり、HIVの意識が低く、検査も受けないノンケがエイズ発症してしまうことが増えている、ノンケの中で感染がかなり広まっているということになります。
ですから現在は、エイズはゲイにばかり多いとも言い切れません。今の20代、30代の感染に気付いていない感染者が発症する頃になったら、どうなってしまうかわかりません。